歩く

あるきながらうたおう

めがね

どんと突かれた時に眼鏡がずれて、視界の端に縁が見えて初めて眼鏡をしていることに気づく。

視界の端に一瞬だけ映ったレンズを通さない景色。なんだこれ、と思いつつ、あっと言うことができないままに、すぐまた眼鏡はもどってくる。

一瞬見た世界が忘れられなくて、あれはなんだったんだろう。

 

いつも僕と世界の間に挟まっているもの。それがぽろりとはずれたときのあの感度。

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