歩く

あるきながらうたおう

謎のシャワー

過去に撮られた写真を見ていた。

いつ撮ったのか、どこで撮ったのかという記憶はほとんど残っていなかった。

まったくの、すこしつながっている別人が撮ったかのような写真であった。
その時交際していた人の記憶がよみがえる。

あぁなんでおれはいまここにいるんだろう。

理由がない。

なんでこのひとといるんだろう。

謎だ。

湯船からからだを出して、シャワーを浴びた。

謎だ。水が謎だ。

理由がない。理由がない。